紅葉もゆる新宿御苑、晩秋あるいは初冬の散歩道

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、紅葉の新宿御苑をぶらり散歩です。

■晩秋から初冬へ

晩秋から初冬へ。
この季節の木々たちは、凍える寒さに耐えるかのように、枝に残る葉を赤や黄色に染めます。

この時期にいつも訪れる新宿御苑の木々たちも盛んに色づき、彩りあふれる散歩道をつくり出していました。

今日は、新宿御苑の成り立ちを見ながら、晩秋もしくは初冬の新宿御苑をゆるりと散歩します。

■新宿御苑のルーツ

新宿御苑のルーツは、徳川家康の江戸城入城の頃に翻ります。
家康が江戸城に入城した際、譜代の家臣であった内藤清成に、現在の新宿御苑の敷地を授けました。
内藤家はその後、信州高遠城主となりますが、同地は江戸屋敷として使われます。

明治に入り、政府は内藤家から上納された土地と隣接地を合わせた58.3haの敷地に、農業振興を目的とした「内藤新宿試験場」を設置しました。
その後、宮内省所管の「新宿植物御苑」と名前を変えますが、ここでは欧米の技術や品種を含めた果樹・野菜の栽培等の研究が行われたそうです。

明示39年(1906年)、新宿植物御苑は大改造を経て「新宿御苑」として開苑します。
時も時ですので、日露戦争の戦勝祝賀を兼ねた開苑式が行われ、明治天皇も臨席されたそうです。

大正時代にはゴルフコースなどもあったようですが、第二次世界大戦を経て、皇室の庭園としての役割を終えます。

戦後の昭和24年(1949年)、国民公園として、一般開放されました。
春の桜や秋の紅葉など、四季折々に表情を変えながら、私たち来苑者を迎えてくれます。
まさに都心のオアシス。慌ただしい毎日を送る人の心を癒してくれる、憩いの公園です。

■バーチャル散歩

それでは、あらためて、館長ふゆきのiphone画像とともに、新宿御苑をバーチャル散歩しましょう。

まずは新宿御苑の新宿門。

入口脇にそびえ立つイチョウの木は色鮮やかな黄色に葉を染めています。

新宿御苑は有料の国立公園です。自動券売機で200円のQRコードつきチケットを買います。
自動改札なんですよ。QRコードをかざして入場です。

門を通ると、イチョウの黄色にモミジの赤やオレンジも加わり、艶やかな風景が目の前に広がります。

遊歩道は、紅葉の影を映して、黄金色に輝いているようです。

遊歩道をまっすぐ進むと、新宿植物御苑時代の名残りなのか、大きな温室があります。なかではさまざまな植物が育てられています。

その奥には、フランス式整形庭園。プラタナスの木が整然と並んでいます。

広大な芝生広場の少し物悲しい風景は、もう冬の足音がそこまで近づいていることを教えてくれました。

木々たちの奥に見えるのは通称ドコモタワー。映画「君の名は」でも出てたっけ。

ぐるりと苑内を進むと、そこは落ち葉の通り道。木々たちがすでに盛んに葉を散らし始めています。

まだまだ、其処彼処に紅葉の風景は続きます。

紅葉の燃えるような強さと、やがて散りゆく儚さ。今しか出会えない風景ですね。

以上、晩秋から初冬に移り行く季節の新宿御苑のバーチャル散歩でした。
ありがとう、新宿御苑! さようなら、秋!

■基本情報

名称:新宿御苑(しんじゅくぎょえん)
所在地:東京都新宿区内藤町11

アクセス:東京メトロ新宿御苑駅から徒歩5分、JR他新宿駅から徒歩10分
料金:一般200円、小中学生50円
開園時間:9:00~16:00(16:30閉園)
休園日:毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌平日)、年末年始(12/29~1/3)

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