赤門に鉄門、三四郎池…東京大学本郷キャンパスぶら歩き

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、日本のトップ・アカデミア、東京大学本郷キャンパスを散策です。

■東京大学

先日ぶら歩きした、三菱財閥の岩崎家の住居跡「旧岩崎邸庭園」。
そこから歩いてしばらくすると、日本のエリートを輩出する東京大学の本郷キャンパスがあります。

これ、天気のいい日だったら絶好の散策コースになりそう。
実際に、旧岩崎庭園からGoogleマップを頼りに細い路地を歩きながらたどり着いたのがこちら。東京大学鉄門です。

初めて来ました。門をくぐると、目の前には病院。医学部附属病院です。
旧岩崎邸庭園から見えていた建物は、この病院だったんですね。

この門を過ぎてしばらく歩くと、文学好きにはたまらないスポットがあります。
それが「三四郎池」。夏目漱石の長編小説「三四郎」のモチーフとなった池ですね。

少し歴史をひも解くと、ここ東大本郷キャンパスは、江戸時代に加賀藩上屋敷だった場所です。
大坂夏の陣の後、加賀藩前田家がその功績をたたえられて、幕府からこの地を賜りました。

寛永6年(1629年)、前田家3代藩主利常の時に、徳川3代将軍家光がこの地を訪れます。
これに先立って、利常は豪奢な御殿や数寄屋を新築。さらに庭園を整備しました。いつの時代も上司に対する気遣いは大変なのね…。

その庭園が育徳園と言います。池の正式名称は「心字池」です。
夏目漱石の名作『三四郎』がここを舞台としたため、「三四郎池」と呼ばれるようになりました。夏目漱石の小説のインパクトは、前田家の忖度を超えたんですね。。。

■赤門

さらに歩くと、東京大学で最も知られたスポット、「赤門」にたどり着きます。

こちらも歴史をひも解くと、文政10年(1827年)、当時の前田藩主・斉泰は、徳川11代将軍家斉の第21女溶姫と婚姻することとなりました。
溶姫の輿入れにあたり建てられたのが、この「赤門」です。うーん、前田家って結構大変だったのね…。

それにしても美しい…。さすがは加賀百万石の前田藩主が造形した建築物。
三四郎池と言い、東大本郷キャンパスの荘厳かつ趣深い佇まいは、一時代を刻んだ有力大名の権力の名残りなのかもしれません。

赤門を存分に堪能した後、向かったのが安田講堂です。
年配の方は知っている東大紛争の舞台となった場所。全学共闘会議によって占拠され、長く学生と機動隊が対峙しました(最終的には機動隊により強制排除)。

ちなみに、赤門から安田講堂まで向かう直線の通りが、インスタ映えしそうな素敵な風景です。
イチョウかな…?秋の風景はとっても綺麗だろうな…。

鉄門、三四郎池、赤門に安田講堂。それにしてもキャンパスが広い。
なんとも気持ちの良いキャンパス散歩ができました。

ありがとう、東京大学! ありがとう、本郷キャンパス!

■基本情報

施設名:東京大学
所在地:東京都文京区本郷7-3-1

アクセス:東京メトロ本郷三丁目駅から徒歩5分、東大前駅から徒歩10分

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