こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、前回に続いて長野善光寺。周辺のちょっとした見どころを紹介します。
■春の光に引かれて善光寺
春の光に引かれて善光寺。
澄んだ青空のもと、参道を通って境内へ、そして善光寺の本堂へ。
前回、そんな善光寺散歩の見どころを紹介しました。※そのときの記事はこちら。
ただ、境内にはまだまだ興味深いスポットが点在しています。
なにせ「一生に一度は善光寺詣り」と言われる善光寺。その広さも見どころもたくさんあるのです。
今回の旅でも全部はまわることはできませんでしたが、それでも「こんなのがあったのか」というスポットにも出会いました。
今回は、そんな隠れたスポットを含めて、前回に続いて善光寺のぶら歩きの旅を紹介しましょう。
■真田家古塔
まずは、善光寺本堂の北側。
ここにあるのが、松代藩真田家の古塔です。
東信濃に一勢力を形成した真田家。善光寺との縁も遠くありません。
江戸時代には善光寺の外護職を務めました。この塔は、その松代藩主・真田家の供養塔です。
歴史好きのひとなら分かりますね。こちらの真田は、お兄さんのほうの真田家。
関ヶ原の戦を前に、父・昌幸、弟・幸村と袂を分かった、真田信之が藩主を務めたのが松代藩でした。
大河ドラマ「真田丸」では、大泉洋さんが好演していましたね。
本堂の東側には、松代藩の重臣たちの供養塔もありました。
善光寺と真田家の厚い信頼関係がうかがえます。
7年に1度の御開帳のときに本堂前に建つ大回向柱。その用材は、松代町が毎回寄進しているのだそうです。
■徳川家大奥供養塔
松代藩真田家の古塔の近くには、徳川家大奥供養塔もありました。
こちらは、徳川3代将軍・家光の正室本理院、家光の乳母春日局、家光の次男綱重の正室紅玉院など、大奥関係者の供養塔です。
善光寺は徳川将軍家からも篤く信仰されていたのですね。
さらに善光寺西側にそびえる仏塔。
これは、善光寺日本忠霊殿です。
こちらは戊辰戦争から第二次世界大戦までの戦争で亡くなった方を祀る霊廟。
1階には、善光寺ゆかりの宝物を展示する「善光寺資料館」が併設されています。
■善子さんと光子さん
まだまだいろんな供養塔や碑があります。
たとえば、こちらは迷子郵便供養塔。
宛名や返送先が誤っていて配達不能になってしまった「迷子郵便」。その数は年間180万通にものぼるそうです。
その供養碑として、郵便局関係者が建立しました。もしかしたら自分の手紙も…?
さらには、花霊碑。
これは生け花に用いられた花を供養するもの。
そして、聖徳太子碑。
善光寺縁起には、善光寺如来と聖徳太子がふみを交わした話が説かれているのだとか。
面白いところでは、乳牛親子像。
その名も、お母さんが善子さん。子供が光子さん。
「牛に引かれて善光寺参り」にちなんだのでしょうか…。森永乳牛さんの寄贈です。
それにしても、さすがは無宗派のお寺。なんか懐の深さを感じますね。
まだまだ見どころはいっぱい。春の光に引かれて善光寺参り。なかなかに充実した境内めぐりでした。
ありがとう、善光寺!
■基本情報
名称:善光寺
所在地:長野県長野市元善町491
アクセス:JR長野駅からバス15分、JR長野駅から徒歩30分
拝観時間:境内は自由、本堂内陣・山門登楼はHPで要確認