こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、東京十社巡りの一つ「山王日枝神社」です。
■赤坂・永田町に鎮座する荘厳な神社
赤坂駅から徒歩3分。溜池山王駅からも徒歩3分。
山王日枝神社は、都心のど真ん中に位置する荘厳な神社です。
住所でいうと、東京都千代田区永田町。ほど近くに国会議事堂があります。
議員さんも神頼みに訪れるのかしら?
さて、庶民の私も神頼みすべく、山王日枝神社を目指します。
車通りの多い外堀通りを歩いていくと、この場には似つかわしくないほど、大きい鳥居が目に飛び込んできました。
さらに目の前に広がる階段。小高い丘といった感じです。
さすがは東京十社、さすがは都心の神社…なのかどうかは分かりませんが、階段の脇にエスカレーターが設置されていました。
なんとなく神様に失礼な感じもしないでもないですが、せっかくあるので、ありがたく使わせていただきました。
エスカレーターで山の上にたどり着くと、これまた相当な敷地が広がります。
その中心に位置するのが本殿、山王日枝神社です。
都心のビルに囲まれながらも、その発するオーラは荘厳かつ力強いもののように感じます。
ちょうど訪れたこの時期は藤の花もよく咲いていました。
■創建
創建の年代は不明ですが、もともとは武蔵野開拓の祖神として祀られていたのが始まり。
その後、室町時代1478年に、太田道灌が江戸城を築城するにあたり、鎮護の神として、川越日枝神社を勧請しました。
やがて、1590年に徳川家康が江戸城に入ると、城内の紅葉山に同社を遷座し、江戸城の鎮守として祀りました。
その後、将軍家の手厚い庇護のもと、城内から場外の麹町、さらには現在の地に遷座し、現在に至ります。
現在の社殿は、旧社殿が東京大空襲により焼失したため、1958年に再建されたものです。
なお、日本三大祭、江戸三大祭として有名な山王祭は、同社で行われる祭礼です。
こうした徳川将軍家とのつながりのもと、当時は山車や神輿の江戸城への入場が認められていました。
三代家光以来、将軍が上覧する「天下祭」として盛大を極め、今に往時の賑わいを伝えています。
■神猿
さて、鳥居から続くエスカレーターも驚きましたが、もう一つ驚いたのは神社の両脇に佇む石像。
狛犬ではなく、「神猿」が鎮座しています。
この神猿像、夫婦の神猿様で、向かって右側が夫猿と、左側が子猿を抱えた妻猿です。
なんでも、山王日枝神社がお祀りする大山昨神(おおやまくひのかみ)は山の神ということで、山の守り神とも言われる猿が重宝されているのだとか。
神猿(まさる)という音から、「勝る」あるいは「魔が去る」として、出世や仕事運にご利益があるとされています。
また、猿(えん)の音から、縁結びの神社として、恋愛成就を祈願する女性も多くお参りしています。
同神社では、神猿像として多くの参拝客に愛されています。バナナがお供えされたりもするみたいですよ。
お守りや絵馬も、神猿が描かれていて、とてもかわいらしいです。
■末社
境内には、末社が3つあります。
山王稲荷神社、八坂神社、そして猿田彦神社。…ここにも神猿がいましたね。
「猿田彦神(さるたひこのかみ)」は物事をよい方向に導いてくれる「道ひらきの神」とされています。
自らが進むべき道のヒントを求め、参拝にくる方も多いパワースポットです。
本殿の日枝神社も、皇居(江戸城)の裏鬼門を守る神社です。
江戸城を鎮守している証「皇城之鎮」という文字が、神門に掲げられていました。
この場所全体が、壮大なパワースポットになっているのかもしれませんね。
いつも以上に念入りにお参りさせていただきました。
ありがとう、山王日枝神社!
東京十社巡りポータルはこちら。
■基本情報
名称:日枝神社
所在地:東京都千代田区永田町2丁目10番5号
開門時間:(4月~9月)午前5時~午後6時、(10月~3月)午前6時~午後5時
アクセス:地下鉄(千代田線)赤坂駅(出口2)徒歩3分、地下鉄(南北線・銀座線)溜池山王駅(出口7)徒歩3分