今回の街あるきは、台東区は浅草にほど近い、松が谷にある「秋葉神社」に向かいました。
なんでここに行こうと思ったかというと、最近マイブーム的に活躍中の「台東区神社マップ」にリストアップされていたから。
その名前に興味を持ちました。「秋葉」…?なにやら心当たりがありますよね。。。
とにもかくにも行ってみましょう、秋葉神社!
■秋葉神社
まわりは閑静な住宅街。
ややもすると見落としてしまいそうな一画に、目指す「秋葉神社」はありました。
心当たりのある秋葉原の喧騒とは対照的に、しずやかに、ひっそりと佇んでいます。
この「秋葉神社」、ご推察のとおり、いまの秋葉原にゆかりがあります。
というか、そもそも秋葉原の地名は、この「秋葉神社」に由来しています。
その由緒は、現地の立て看板「秋葉神社御縁起」にも書かれていますが、おおよそ次のようなもの。
明治初年に東京で火災が頻発したそう。
これを憂慮した皇太后(明治天皇の母)のご意向で、江戸城内の鎮火三神を遷して、東京の火災鎮護の神社を創建しました。その場所が、いまの秋葉原の地です。
神社はその後、鉄道駅を設置するために、現在地に遷宮されました。
なお、もともとはこの神社、「秋葉神社」という名前ではなかったのですが、当時の江戸っ子が火防の神として「秋葉権現」を崇めていたため、一般に「秋葉神社」と呼ばれるようになったようです。
その結果、この神社のある地が秋葉原と呼ばれるようになりました。
この辺は、「ニワトリが先か、タマゴが先か」みたいな感じですよね。
ということは、秋葉神社も秋葉原も、もともとの神様の名前ではないということか。。。
■鎮火三神
ちなみに、鎮火三神として祀られているのが、次の三神です。
火の神、火産霊大神(ホムスビノオオカミ)
水の神、水波能売神(ミヅノハノメノカミ)
土の神、埴山比売神(ハニヤマヒメノカミ)
たしかに火産霊原(ホムスビハラ)とか埴山比原(ハニヤマヒハラ)とかよりは、秋葉原のほうがイイかもしれませんね。
なお、この地に遷座したのは約130年前の明治21年のこと。
遷座100年記念碑もありました。
ここでも御朱印をいただこうと思って社務所にお願いしたら、宮司さんがお出かけ中でできないとのこと。
この辺も、いまの秋葉原と違って、のんびりした感じでほんわかしますね。個人的には残念でしたが。
いろいろと勉強になりました。
これからも東京の街を火の災いから守ってください、秋葉神社さま!