大政奉還150周年!ゆかりの"人”を巡る旅 <br>ペリー提督と上陸記念碑

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、大政奉還150周年!ゆかりの"人”を巡る旅、「ペリー提督と上陸記念碑(久里浜)」です。


(久里浜の海 出航する東京湾フェリー)

■大政奉還150周年!ゆかりの"人”を巡る旅

今年(2017年)は大政奉還150周年の年だそうです。
※それを教えてくれた記事はこちら

今から遡ること150年、慶応3年(1867年)、江戸幕府の最後の将軍・徳川慶喜が明治天皇に政権を返上しました。
「大政奉還」と呼ばれるこの出来事は、武家政権から近代国家へ、いまの日本という国の骨格を形づくった、時代の大きな転換点と言えます。
後に「幕末」そして「明治維新」と呼ばれるこの時期は、数多くの英雄と数多くのドラマを生み出しました。

”歴史”好き&”街あるき”好きとしては、この節目の年を見過ごすことはできません!
きわめて個人的に、そして勝手に、大政奉還150周年記念イベントを開催したいと思います。

題して、『大政奉還150周年!ゆかりの"人”を巡る旅』

初回となる今回は、大政奉還の引き金となったと言っても過言ではない人物。
黒船に乗ってやってきた提督ペリーのゆかりの地を巡ります。

■ペリー提督

マシュー・カルブレイス・ペリー。
日本で最も有名なアメリカ海軍の軍人と言っていいでしょう。


(ペリー提督 wikipediaより)

父親がアメリカ海軍船長を務める海軍一家に生まれ、自身も14歳9か月で海軍に入隊。
蒸気船を主力とする海軍の強化策を進め、蒸気船海軍の父と称される英雄です。

大政奉還に先立つこと5年。
1852年、58歳のときに、米国海軍の東インド艦隊の司令長官に任じられます。
そのとき、日本の開国へ向けて交渉するように依頼する大統領の親書を手渡すように指令を与えられました。

その翌年(1853年)、「黒船」を引き連れて、浦賀に入港。
「泰平の眠りを覚ます上喜撰(じょうきせん)たった四杯で夜も眠れず」
と狂歌に詠われているとおり、江戸日本は大騒ぎになったようです。

「上喜撰」にかけた黒船「蒸気船」。たしかに船は4隻(「四杯」)来航しましたが、実際は、蒸気船は2隻のみでした。
ちなみに4隻とは次のとおり。
・旗艦「サスケハナ」蒸気船
・「ミシシッピ」蒸気船
・「プリマス」帆船
・「サラトガ」帆船

(ペリー記念館にて)

■ペリー上陸

ペリーの黒船は浦賀沖に来航しましたが、実際に上陸したのは久里浜でした。
当時の久里浜はただの漁村でしたが、岬を隔てて浦賀に隣接し、大人数が集結するのに適した浜があったために上陸の地に選ばれました。

ペリーは護衛を連れて久里浜に上陸。ここで、浦賀奉行の戸田氏栄に大統領の親書を手渡しました。


(ペリー記念館にて)

幕府側は将軍の病気を理由に1年の猶予を求め、ペリーは1年後の再来航を告げて、南の海に去っていきました。

■久里浜ペリー祭

そんなペリーゆかりの地、神奈川県横須賀市の久里浜に行ってきました。

久里浜には、ペリー上陸を記念したペリー上陸記念碑が建っています。


(ペリー上陸記念碑)

周辺はペリー公園として整備されているほか、ペリー上陸に関する資料を展示するペリー記念館があります。


(ペリー記念館)

訪れた日は、ちょうど久里浜ペリー祭の開催日でした。
久里浜では毎年、ペリーが上陸した7月半ばに久里浜ペリー祭が行なわれます。

見どころは、ペリー公園から久里浜駅前までを行進する「日米親善ペリーパレード」です。
音楽隊、鼓笛隊、舞踊隊などが、晴天のもと、華々しく行進していきます。

もちろん主役のペリーも、黒船に乗って街をねり歩きます。
つくりはチャチい感じですが(失礼)、ちゃんと「サスケハナ号」と、当時来航した黒船の旗艦の名前を冠しています。

沿道から、「ペリー、ペリー」と黄色い声援が飛びますが、
残念ながら同乗する浦賀奉行と思しき侍には声援がありませんでした…。

途中、木の枝に引っかかって立ち往生するハプニングも。
このときは、奉行とペリーが協力して枝の排除を行なっていました。
ペリー来航から150年超経っても、ここ久里浜では、両国の絆が厚く結ばれることを感じられた出来事でした(苦笑)。

■大きな歴史の転換点

しかしながら、150年前は、このような友好的な関係ではありませんでした。

はじめての黒船来航の翌年(1854年)、ペリーは再び浦賀に来航します。
来航すると、幕府に早期の条約締結を強く求め、半ば強引に神奈川(横浜)で日米和親条約を調印しました。

「恐怖に訴える方が、友好に訴えるより多くの利点があるだろう」と海軍長官に進言している通り、その交渉態度は高圧的かつ恫喝的であったと言われます。


(ペリーを描いた絵巻物)

ここから、時代は大きく動きます。
黒船の出現は、200年以上続いた鎖国を解くと同時に、幕末・維新の英雄たちを、歴史の表舞台に導き出しました。
坂本龍馬、勝海舟、西郷隆盛、高杉晋作、土方歳三、徳川慶喜。。。
それぞれが、黒船来航をきっかけに、自らの行く末を変えていくことになるのです…。

ということで、そんな幕末・維新の英雄たちを巡る、新しい旅に出発したいと思います。
何人まわれるかしら?いつもの「思いつき!」と後ろ指をさされないように、10人くらいは巡れるといいな。

『大政奉還150周年!ゆかりの"人”を巡る旅』。旅はこれから。Here We Go!?


(ペリー公園近くの黒船食堂)

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