鎌倉七福神巡り「妙隆寺」「本覚寺」 鍋かむり日親と目を治す仏

こんにちは。夢中図書館へようこそ。

今日の夢中は、鎌倉七福神巡り「妙隆寺」「本覚寺」です。

■鎌倉七福神巡り

鎌倉七福神巡り。正確には、鎌倉・江の島七福神巡りと言います。
古都鎌倉と江の島の八つの寺社に祀られている、幸運を招く七福神を参拝するたびです。

ちなみに、なんで八社かというと、弁財天を祀る寺社が2つあるから。
江戸時代に正月行事として一般化しましたが、現在では通年で参詣することができます。

北鎌倉から七福神巡りをスタートして、前回は鶴岡八幡宮と北条氏ゆかりの宝戒寺を参拝。
今回は、さらに足を延ばして、「妙隆寺」「本覚寺」を訪問します。

■妙隆寺

妙隆寺
鎌倉市にある日蓮宗の寺院です。
鎌倉七福神の一つ「寿老人」を祀っています。


(妙隆寺)

この辺り一帯は、鎌倉幕府の有力御家人である千葉氏の屋敷跡と言われています。
この寺は、一族の千葉胤貞が日英上人を迎えて建立しました。

第2祖の日親上人は、「鍋かむり日親」として有名です。
彼は、宗祖の日蓮上人にならい、「立正治国論」を著し、室町幕府第6代将軍足利義教の悪政を戒めました。


(日親上人像)

そのことが将軍の逆鱗にふれ、弾圧され、数々の拷問を受けます。
ついには、焼いた鍋を被せられたので、のちに「鍋かむり日親」と呼ばれるようになりました。

それでも信心は揺るぐことなく、より一層厳しい修行に励んだと言います。
本堂前には「自らの忍力を試さん」として、寒中、雪の日なども、百日間の水行を積んだという池が残っています。


(日親上人行法池跡)

ちなみに祀られている寿老人は、安全と健康を守り長寿を司る福の神です。
日親上人の深い信心も積まれて、さらにご利益がありそう。きちんと健康長寿をお祈りしましょう。

■本覚寺

本覚寺
同じく鎌倉市にある日蓮宗の寺院です。
こちらは恵比寿様をお祀りしています。


(仁王門)

ここ本覚寺のある場所は、鎌倉幕府の裏鬼門にあたるため、源頼朝が鎮守のために夷(えびす)堂を建てたと言われています。
この夷堂は、佐渡配流から赦されて戻った日蓮が住まいにして、布教活動の拠点にしたのだとか。この辺りは、日蓮さんゆかりの場所が多いんですね…。


(夷堂)

その後、鎌倉公方足利持氏がこの地に寺を建てました。それが本覚寺です。
本覚寺は、日蓮上人との縁もあって、2代目住職日朝が、身延山の久遠寺にあった日蓮の遺骨を分骨して納めました。
ちなみに、日朝上人は「目を治す仏」と呼ばれ、広く信仰を集めたそうです。


(本覚寺)

境内に、赤い帽子と前掛けをしている「しあわせ地蔵」が佇んでいました。
こちらは願い事を唱えながらその頭をなでると願いがかなうと言われているらしいです。
なでなで…、あれもこれも、なでなで、これもそれも…。お願いしまーす。

ありがとう、妙隆寺! ありがとう、本覚寺!

■基本情報

【妙隆寺】
名称:妙隆寺(みょうりゅうじ)
所在地:神奈川県鎌倉市小町2-17-20

アクセス:鎌倉駅から徒歩12分

【本覚寺】
名称:本覚寺(ほんがくじ)
所在地:神奈川県鎌倉市小町1-12-1

アクセス:鎌倉駅から徒歩5分

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