こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、会津探訪のたび、茅葺屋根の街並み「大内宿」と断崖の絶景「塔のへつり」です。
■会津探訪のたび
今日の「夢中」は、会津の魅力をめぐる旅の第2弾。
南会津のぶらり旅、「大内宿」と「塔のへつり」を紹介します。
※第1弾「会津探訪のたび[前編]白虎隊に思いを馳せて、飯盛山と鶴ヶ城」はこちら。
■大内宿
大内宿は、会津城下と下野国(現在の栃木県日光市)を結ぶ全長130kmのなかで、会津城下から3番目の宿駅として1640年ごろに整備された宿場町です。
この街道は、会津藩主の参勤交代や江戸廻米の輸送などでも使われたようです。
すでに宿場町としての役割は終えたものの、その昔ながらの街並みは、国から重要伝統的建造物群保存地域に指定され、多くの観光客でにぎわっています。
街道沿いに茅葺(かやぶき)屋根の民家が建ち並ぶ姿は、江戸の時代にタイムスリップしたかのよう。
奥の山の頂は赤く色づいています。
当時の宿場町は、いまはほとんどが土産店。民家の縁側に民芸品を並べる姿はなんとも趣があります。
ところどころに名物のそば店も建ち並びます。名物は「ねぎ一本蕎麦」。
その名物がこちら!
ねぎを箸がわりに蕎麦を食べるといいますが、なかなか食べられるものではありません。つゆは水を一切使わずに大根のおろし汁だけで割ったもの。だから、季節によって大根の辛さ次第で、つゆの味も変わるのだそう。
ねぎをかじりながら蕎麦をすすりましたが、なんとも健康的で風趣のある一杯でした。
街道の奥の高台からは、大内宿が一望できます。
雨の中で泥に足をとられながら坂を上りましたが、昔ながらの街道の街並みに心癒されました。
■塔のへつり
続いて、大内宿と並ぶ南会津の観光スポット、塔のへつりに向かいます。
こちらも初めての訪問です。
「へつり」って何?…と思いながら、観光スポットに向かうと、こんな風に書いてありました。
「岪(へつり)」とは、方言で、断崖・絶壁・急斜面・川岸などの険しい道
塔のへつりは、南会津東部を流れる大川が形成する渓谷のことだそうです。
なんと!実は私、高所恐怖症なんですけど…。
そんな今さらの恐怖をあざ笑うかのように、目の前に吊り橋が立ちはだかります。
ひ~、ちびっ子たち、揺らさないで~。腰を引きながら対岸に渡ります。
対岸はさらに地獄…。手すりがないじゃないですか!
しかも雨で足元が滑ります。ちょっと無理にすれ違わないで~。インコースを譲ってくださ~い!!
…などと暴れながらも、ここまで来てやはり報われたと思うのは、目の前に広がる絶景です。
長年の歳月による浸食と風化がつくり出した柱状の断崖。奇岩の隙間から覆い繁る樹木の紅葉。大自然が生み出した奇跡の絶景に言葉を失います。
塔のへつり。国の天然記念物に指定されている、隠れた観光スポットです。
新緑や紅葉の時期がおすすめだそう。今度は晴れた日に来たいな。
ありがとう、大内宿!ありがとう、塔のへつり!