日本三名園の一つ、水戸「偕楽園」!四季をともに楽しむ名園

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、日本三名園の一つ、水戸の「偕楽園」(かいらくえん)を紹介します。

■沿革

水戸の名園「偕楽園」
金沢の兼六園、岡山の後楽園とならぶ「日本三名園」のひとつです。

江戸天保の時代、水戸藩9代藩主・徳川斉昭によって造園されました。
「偕楽園」の名前には、領民の民と偕(とも)に楽しむ場にしたいという斉昭の思いが込められています。

偕楽園と言えば、梅の名所として有名です。早春には、約100品種、3,000本の梅の花が咲き誇ります。
この梅の植樹を奨めたのが斉昭です。その理由は、梅の実が有事の際に非常食になるという実用を重視したものでした。

早春の時期だけでなく、偕楽園は四季を通じて楽しむことができます。
桜やツツジ、萩、もみじ。起伏にとんだ地形に杉林や竹林が広がる景勝地は、今も市民と偕(とも)に楽しむ憩いの場となっています。

■千波湖

それでは、四季を偕(とも)に楽しむ偕楽園周辺をぶらり散策しましょう。

水戸駅方面から歩いて向かうと、途中、市民の憩いのオアシスとして親しまれている千波湖が広がります。
1周約3㎞のひょうたん型の湖。市民ランナーたちがジョギングを楽しんでいました。

この千波湖の脇には、2代藩主・徳川光圀(水戸黄門)の銅像が建っています。
さらに、9代藩主・徳川斉昭とその息子・慶喜の像もあります。水戸の3名君が揃い踏みですね。

めざす偕楽園は、千波湖のある千波公園のすぐ隣りにあります。
園内に入る前に、偕楽園のすぐ近くにある常盤神社でお参りしましょう。ここは、徳川光圀(義公)と徳川斉昭(烈公)の二柱をご祭神として祀っています。
両公の遺品遺墨や家臣らの関係品を展示する「義烈館」も本殿の隣りに建っています。

■偕楽園をぶら歩き

それでは、水戸の名園「偕楽園」に入園しましょう。

東門から園内に入ると、そこは広大な梅の木畑。残念ながら、今は花の時期ではありませんが…。
早春には、約100品種、3,000本の梅の花が咲き誇ります。香りも良さそうですね。

高台となっている園内からは、千波湖を眼下に見降ろすことができます。
風光明媚な水戸八景にも数えられる絶景。心が洗われますね。

心洗われる美しい花も咲いていました。園内はツツジが咲き始め
烈公・斉昭の情熱のあらわれのように、赤く紅く色づいていました。

園内にある木造二層三階建ての建物は、「好文亭」です。
好文亭という名称は、梅の異名「好文木」からつけられました。斉昭は、ここに文人墨客や家臣、領地の人々を集めて、詩歌や養老の会などを催しました。

好文亭3階の楽寿楼からは、偕楽園を一望できます。
ツツジがポツポツと色づいています。これ、満開になったらどんなに綺麗なんだろう…。

さらに歩みを進めると、大杉森や孟宗竹林
緑のトンネルに癒されながら、表門に出て観覧終了です。

なんとも豊かな名園です。さすがは徳川御三家の一つ、水戸藩。
偕楽園も千波公園も、関東近郊とは思えない緑あふれる憩いの場。こうした豊かな遺産を、大切に次代に残していきたいですね。

ありがとう、偕楽園!

■基本情報

名称:偕楽園
所在地:茨城県水戸市常磐町1丁目
アクセス:JR水戸駅からバスで20分
入園料:大人300円、小人150円
開園時間:(2月中旬~9月30日)6:00~19:00 (10月1日~2月中旬)7:00~18:00


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