こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
日本ではじめて鉄道が走った区間を歩くたび。
庶民的な空気が心地良い大田区を歩きます。
今回は、梅屋敷から蒲田へ。
■「キネマの天地」蒲田撮影所跡
蒲田と言えば、映画でも使われた歌謡曲「蒲田行進曲」が有名ですね。
JR蒲田駅の発車メロディでも使われています。
♪虹の都 光の湊 キネマの天地〜
歌詞にあるとおり、「キネマの天地」松竹キネマ蒲田撮影所が、ここにありました。
松竹蒲田撮影所。
大正期から戦前まで、日本の名作キネマを数多く生み出しました。
小津安次郎や田中絹代といった名優たちが活躍した頃ですね。
歌謡曲「蒲田行進曲」は、蒲田撮影所の所歌だったそうです。
しかしながら、この撮影所は、音声入りの映画が普及するにつれ、周辺の町工場の騒音が問題となり、1936年(昭和11年)に閉鎖されました。
1920年(大正9年)の開所から16年。ここでつくられた映画は1,200本を超えるそうです。
大田区のホームページによると、当時の蒲田周辺には俳優も多く住み、「流行は蒲田から」と言われるほど、華やかさと活気に満ちあふれてたみたい。
そーいえば、ロックバンド「SEKAI NO OWARI」も蒲田に住んでると聞いたような。
現在、同撮影所の跡地には大田区民ホールが建っています。
過去の名残は、敷地内にある、撮影所前に架かっていた橋を再現した「松竹橋」のみ。
区民ホールでは、今も色々な演芸公演などが行われているようですが、どうせなら映画館があるといいですね。
だって、キネマの聖地なんだから。ちょっと浪漫が過ぎるでしょうか?
■シン・ゴジラ!?
ちなみに、映画といえば、昨年の日本アカデミー賞を受賞した「シン・ゴジラ」では、この蒲田、早々にゴジラに踏み潰されます。
配給元が東宝だから容赦なかったのでしょうか?
蒲田もゴジラも日本映画の草創期の主役と言っていいかもしれません。
今なおアカデミー賞を取るような名作と縁が深いのは良いことですね(ゴジラには破壊されるけど)。
■羽根つき餃子の発祥地
蒲田と言えば、羽根つき餃子も有名です。
この日も、蒲田エリアのみでチェーン展開(?)している中華料理屋でたらふくいただきました。
外はパリパリで中はジューシー。何個でもいけちゃいそうな勢いでした。
ここはゴジラに破壊されちゃいけません!がんばれ、地球防衛軍!?
ありがとう、キネマの天地&餃子の聖地、蒲田!ゴジラに負けるな!
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