こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の「夢中」は、新橋・汐留エリアを街あるき。
目的地は「旧新橋停車場」。
今から約150年前の1872年(明治5年)、日本ではじめて鉄道が開業した場所です。
■いまの新橋駅
まずはJR新橋駅に。駅前には、鉄道発祥の地らしく、SL広場があります。
新橋というと、鉄道発祥の地というよりも、どちらかというと、サラリーマンの聖地のイメージ。
夜のニュースで、酔っ払ったサラリーマンがここでよく取材を受けてますね。
きっと後になって後悔してんだろうなぁ。。。
めざす、日本ではじめて出発進行の汽笛を鳴らした駅は、現在の新橋駅とは異なります。
案内を頼りに、新橋から汐留へ。
高層ビル群のなかを少しさまよいながら、ようやく見つけました。「旧新橋停車場」!
■むかしの新橋駅 「旧新橋停車場」
高層ビル群のなかにひっそりとたたずむ明治の建築様式。 威厳と風格を感じます。
ちなみに、旧新橋駅が開業したのは、1872年(明治5年)10月14日。
そこから、1914年に東京駅ができるまで、鉄道のターミナルの役割を果たしていきます。
旧駅舎は、残念ながら、1923年の関東大震災のときに火災で焼失してしまいました。
現在の駅舎は、開業当時の外観を、当時と同じ位置に再現したものです。
駅舎内部は、「旧新橋停車場 鉄道歴史展示室」として、無料公開されていました。
そしてこちらが一番列車が発車した駅のホーム。
ホームの上にイベント用のイルミが乗っていてちょっと分かりにくいですね。
開業当時はこんなんだったみたい。
烏帽子・はかま姿の方もいて歴史を感じますね。
紅白ののぼりも見えて、開業を祝うお祭りムードが伝わってきます。
■0哩(ゼロマイル)標識
ホームの脇には、開業時の線路が3メートルだけ再現されています。
そこに、鉄道ファンならずとも感動する史跡があります。
「0哩(ゼロマイル)標識」
日本の鉄道のはじまりの地。
測量の起点となる第一杭がここに打ち込まれました。
「旧新橋横浜間鉄道創設起点跡」として、国の指定史跡に認定されているそうです。
ここから、日本の鉄道も、そして殖産興業もはじまったと言っていいかもしれません。
烏帽子・はかま姿の私たちの先祖が、奇跡的なスピードで列強をキャッチアップし、いまの日本の礎を築いてくれたのですね。
旧新橋停車場の近隣にそびえる高層ビルを見て、今更ながら、そんな感傷に浸りました。
なんか、思いのほか、気持ちを揺さぶられたので、私も、この「0哩(ゼロマイル)標識」から、2017年の街あるきを進めたいと思います。
え?どういうことって?
この旧新橋停車場の0哩(ゼロマイル)地点から、当時の終着駅の横浜まで、歩いてみようと思います。
無理かな?いや、君ならできる!
だって、烏帽子・はかま姿の先人たちのDNAが刻まれてるんだから。
では、出発進行!!