北の大地に開いた縄文文化、太古ロマンひろがる”三内丸山遺跡”

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、青森にある特別史跡「三内丸山遺跡」を紹介します。

■三内丸山遺跡

三内丸山遺跡は、青森市郊外にある遺跡です。
1992年(平成4年)から始まった発掘調査により、縄文時代前期~中期の大規模な集落跡が見つかりました。

たくさんの竪穴建物跡や堀立柱建物跡、土器や石器などが出土しています。
これらは、今から5,500年~4,000年前のものと見られています。

これら遺跡が公開されるようになったのは、1995年(平成7年)から。
その後、縄文時代の人々の生活を具体的に知ることができる貴重な遺跡として、国の特別史跡に指定されました。

■縄文時遊館

そんな縄文ロマンを味わうべく、やってきました、青森へ。
青森市郊外に、三内丸山遺跡があります。

入口に建つ「縄文時游館」の中に入ると、大きな縄文土器のオブジェがお出迎え。
縄文のムラに入村した気分がわき立ちます。

はじめに、「縄文シアター」で遺跡に関する映像を見た後、遺跡めぐりに出かけます。

時間やスタイルに合わせて見学モデルコースが用意されています。
ボランティアガイドによるツアーもあるので、お好みに合わせて見学に出てはいかがでしょうか。

■縄文のムラ

外に出ると、そこはもう縄文のムラです。
広大な緑の原っぱに、竪穴建物などの遺跡が点在しています。
モデルコースに示された順番に沿って、それぞれの遺跡を巡っていきます。

まずは「南盛土」。
大量の土器や石器、土偶やヒスイ製の玉などが土と一緒に捨てられていた遺跡。
ここでは発掘時の様子を見ることができます。

続いて「堀立柱建物」。
地面に穴を掘り、柱を立てた建物跡です。高床式の建物があったと見られています。
遺跡中央部分でまとまって見つかりました。

さらに目の前にそびえ立つのが、「大型堀立柱建物」。
これがデカい!6本の柱の長方形の高床建物で、高さ15mの建物として復元。

その近くに実際に発掘された柱穴跡も公開されています。
柱穴は直径深さとも約2mで、穴の間隔はすべて4.2m。
中に直径約1mのクリの柱が残っていたそうです。

それにしてもこのデカい建物。何に使っていたんだろう…。
見張り塔?何かの儀式?集会場?いろいろとロマンが広がります。

■さんまるミュージアム

縄文のムラを満喫した後、館内に戻って「さんまるミュージアム」へ。
ここは、重要文化財の「大型板状土偶」や「ヒスイ製大珠」など、総数1687点の出土品が展示されています。

ところどころに縄文人の生活を再現した展示があるので、子供の学習にも良さそう。

土器の展示は圧巻です。盛土の土層展示なんてのもあって、発掘のシーンもリアルに体感できます。

土偶も多数。縄文時代のご先祖様は、芸術のセンスもあったことがしのばれます。

このほかにも、縄文時代のものづくりを体験する体験工房や、三内丸山遺跡に関するグッズを販売するミュージアムショップなどがあって、子供も大人も楽しめるつくりとなっています。

あっという間に時間が過ぎちゃいます。
だって、5,500年~4,000年前へのタイムトリップだから、時空を超えるスピードは超高速。
あなたも縄文時代への旅を楽しみませんか。

ありがとう、三内丸山遺跡! ありがとう、縄文時代!

■基本情報

名称:三内丸山遺跡
所在地:青森県青森市大字三内字丸山305

アクセス:東北道青森ICよりR7環状バイパス経由、三内丸山遺跡方面へ5分
営業時間:9時~18時(11月~3月は~17時)
定休日:無休
料金:無料

ブログランキングに参加しています!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事